最近よく耳にする「マシンピラティス」は何がイイのか?
2023年フィットネス業界にとっては飛躍の年に成りうるかもしれない。
新型コロナウィルスの感染拡大以降、健康志向は常に高まり続けている。
その傾向は留まることなく2023年のスタート時も2022年を上回る需要の兆しが検索数から見られた。本文ではそんな2023年のフィットネス業界の可能性を深掘っていきたい。
業界自体は落ち込んでいなかった
コロナ禍に突入しフィットネス業界は落ち込んだ、という見解をした人は多いだろう。しかしその見解もGoogleの検索数を見ていくと疑問が生まれる。確かに新型コロナウィルス感染拡大化が本格的にスタートした2020年、フィットネスジムの店舗を運営している業界は大きなダメージを受けたことは周知の事実だ。しかし図①・図②を見る限り、「フィットネス」「ジム」といった検索ワードが落ち込んでいる様子は見られない。すなわちリアルなフィットネスジムに行くことは憚られたものの、逆に健康需要の高まりもあり、業界自体の需要は横ばいであったことがコロナ禍開始当初の実態だとこの図から見て取れる。
飛躍の年に成りうるか
そして新型コロナウィルスの影響は未だ続くも、年々その影響は薄れ始めている。一方で健康需要・運動需要などの業界需要の高まりは留まることを見せていないのが図①・図②から見て取れる。特に2022年はその動きが顕著だ。例えば「ジム」(図①)というワード検索数を見ても、2020年は月間で20万回程度、2021年は月間で30万回程度だった検索が2022年度になって、序盤は40~50万回、中盤以降は70~80万回の検索がされた年となった。そして2023年の1月は約100万回の検索がされており、2023年は更なるフィットネス業界における需要が高まる兆しを見せている。そしてこれは別の検索ワードを見ても同様の傾向だ(図②)。よって、2023年になりようやくマスクを外すことが解禁させれば、この検索数は更に伸びていくかもしれない。
業界は成長もパーソナル化は避けられないか
ただしここ2~3年でフィットネスの在り方も大きく変わったことは間違えない。オフラインであったものはオンラインで可能になった側面もあり、個人で健康習慣を身に着けた人も少なくない。また集団でトレーニング・運動することに魅力を感じている人も仲間内数人と小さなレンタルスペースのジムに通うなどして対応している。フィットネス需要は高まり続けてはいるものの、アフターコロナのフィットネスの在り方には更に注目していきたい。
最近は今回の記事のように客観的な数字ばかりを仕事柄見ているため、より定性的な調査を最近はしてみたいですね。