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ユニフィットの社員が、担当プロジェクトの広告実績を紹介したり、日々感じていることなどを書き綴っています。またマーケッターが市場の動向を切り裂くフリーペーパー『MAiL』や世の中の(生活者の)トレンドやニーズ、価値観を把握し、広告制作へ反映するために行っている定量調査の分析も公開しています。

2022-10-31 MAiL コラム

倍速消費の実態

最近、とある企業が「Z世代」を中心とした若年層への情報発信のありかたを分析するために、世代別の動画視聴態度の実態を調査しました。Z世代の1日の平均動画視聴時間は「2.9時間」、平均再生速度は「1.5倍速」と、他世代と比較して最多・最速という結果でした。理由として一番多かったのが「時間がもったいないから」。タイムパフォーマンス・コストパフォーマンスを重視する傾向にあるZ世代にとって、「ながら見」や倍速活用は当たり前で、YouTube Shorts・Instagramリールなどの縦型ショート系動画を多く見ているZ世代は、CM/動画広告においてもテンポ/スピードの早い動画を好む傾向にあるようです。

ただ、全てにおいて合理的に無駄なく過ごしたいという訳ではなく、自分が価値を感じることに時間やお金を充て、限られたリソースを上手に配分しているのが実態のようです。作り手側からすれば複雑な状況ではあると思いますが、このような“タイパ思考”が顕著に現れる結果があるからこそ、視聴方法や顧客ニーズが多様化する時代において、作り手側にはますます創意工夫が求められます。スピード感のあるコンテンツや全体の尺が短いもの、ファーストビューでいかに興味を抱いてもらうかが今後のカギかもしれません。

かく言う私も、YouTubeを見る際はほとんど2倍速にしています…イントロスキップ、LINEの既読機能など、改めて「速さ」というものが生活の一部になっているんだなと感じました。

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半夏美咲季

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