絵本のようなヨーグルト
NEW倍速消費の実態
最近、とある企業が「Z世代」を中心とした若年層への情報発信のありかたを分析するために、世代別の動画視聴態度の実態を調査しました。Z世代の1日の平均動画視聴時間は「2.9時間」、平均再生速度は「1.5倍速」と、他世代と比較して最多・最速という結果でした。理由として一番多かったのが「時間がもったいないから」。タイムパフォーマンス・コストパフォーマンスを重視する傾向にあるZ世代にとって、「ながら見」や倍速活用は当たり前で、YouTube Shorts・Instagramリールなどの縦型ショート系動画を多く見ているZ世代は、CM/動画広告においてもテンポ/スピードの早い動画を好む傾向にあるようです。
ただ、全てにおいて合理的に無駄なく過ごしたいという訳ではなく、自分が価値を感じることに時間やお金を充て、限られたリソースを上手に配分しているのが実態のようです。作り手側からすれば複雑な状況ではあると思いますが、このような“タイパ思考”が顕著に現れる結果があるからこそ、視聴方法や顧客ニーズが多様化する時代において、作り手側にはますます創意工夫が求められます。スピード感のあるコンテンツや全体の尺が短いもの、ファーストビューでいかに興味を抱いてもらうかが今後のカギかもしれません。
かく言う私も、YouTubeを見る際はほとんど2倍速にしています…イントロスキップ、LINEの既読機能など、改めて「速さ」というものが生活の一部になっているんだなと感じました。