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ユニフィットの社員が、担当プロジェクトの広告実績を紹介したり、日々感じていることなどを書き綴っています。またマーケッターが市場の動向を切り裂くフリーペーパー『MAiL』や世の中の(生活者の)トレンドやニーズ、価値観を把握し、広告制作へ反映するために行っている定量調査の分析も公開しています。

2022-11-25 MAiL コラム

北欧の生活に見る、「チョットイイ」言葉

いきなりですが、皆さんは北欧のデザインはお好きですか?私たちにも馴染み深い、雑貨やインテリアに代表される北欧デザインは日本でブームとなってからずいぶん経ちますが、最近では北欧テイストのリノベーションや住宅の外観などにも反映されその人気はいまだ衰える気配がありません。ただ、デザインは知っているけどその発想の根底にある生活習慣はあまり知られていないというのが実情かも…。私自身、最近仕事で北欧の言語を調べることがあり、その中から生活習慣言語で興味深いものを一つ紹介させていただきます。

皆さんは「Fika/フィーカ」という言葉を聞いたことがありますか?徹底的に効率を追求する北欧の働き方の中で、意外にも1日に数回意識的に時間をとって「甘いものを食べながらのコーヒータイム」をとる文化習慣です。日本人に多い「ながら休憩」ではなく休む時にはしっかり休んで気分をリフレッシュすることや、話を楽しんで周囲と円滑な関係を築くきっかけにするという意味で重視されているようです。冬の日照時間の少ない環境でも、世界で常に時間当たりの労働生産性が上位にある北欧の国々の働き方には、こういった「有益な余白」を生み出すことが自己活性化につながっている秘訣なのかもしれません。

心地の良い時間を作る北欧の素敵な癒しの文化である「Fika」を日本の多くの企業や各家庭で取り入れれば、日本の働く環境をより明るく良いものにすることにつながるのではないでしょうか。

日本で北欧スタイルが人気のある理由は日本と似ているからと言われています。質素倹約や自然を尊ぶ価値観など繋がる部分が多く、文化や言葉にもたくさん素敵なものがありますので機会があれば、調べてみると面白い発見があるかもしれません。

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アートディレクター

綿貫努

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